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2015年 10月 27日

コピーライター文字と原稿用紙



コピーライター文字って、知ってる?
じゃぁ、コピーライター用の原稿用紙って、わかる?


その昔、私は宣伝会議の「コピーライター養成講座」に通っていた。
一般コースからはじまって、専門コースも受講していた。
(当時は、宣伝会議ではなく「久保宣(くぼせん)」という人もいた。
 前身が確か「久保田宣伝研究所」だったからだ)


ひょんなことから、その当時の仲間と一緒に仕事をすることになった。
ライターとデザイナーならわかるが
ライター同士では、なかなか一緒に仕事をする機会はない。

実際に、たまぁ〜に飲みに行ったり、電話で話す程度だった。

そこに、もう一人のコピーライターも加わった。
だいたい10歳ぐらい年下のライターである。

打合せが終わった後に、飲みに行った時の話である。
年下のライターも「コピーライター養成講座」に
通っていたということから、冒頭のような質問をしてみた。


その答えは
「何ですか、それ? 聞いたことも、見たこともない」であった。


後輩がコピーライターとして働きだした時は
鉛筆に原稿用紙ではなく、すでにワープロだったのだ。


そういえば、原稿用紙からワープロになった時に
「なんて冷たい原稿なんだろう」と思った。

文字はきれいで、読みやすい。
しかし、人間の体温が感じられない!
コピーライターの個性が出せない! などなど
当時は、とても違和感を覚えていた。


その当時は、「原稿用紙に書かれたコピーが金になる」と教えられ
書き方や見栄えに気を遣い、様々な工夫をしていた。

鉛筆の濃さを2Bや3Bにしたり、わざと太く削ったり
扁平型に削ったり・・・。

キャッチフレーズ用には、
サインペンやフェルトペン、ダーマトなど
いろいろと揃えたり、先端をハサミで切って
太くしたり、細くしたり・・・。

キャッチフレーズは、1枚の原稿用紙に1本書く。
ボディーコピーは、別の原稿用紙で書く。

そして、コピーライター文字といえば
原稿用紙のマス目一杯に、大きく書くことが基本と教えられた。

コピーライター用の原稿用紙は、一般的な原稿用紙のように
ルビや修正が入れられるような行と行の間の細長い余白なない。
その理由は、コピーは完成品であり、修正などが必要ない
完全原稿として提出するからと教えられた。

コピーライター用の原稿用紙は、だいたい社名入りの
オリジナルだった。
代理店も、制作会社も、そしてフリーランスも
社名や名前入りのオリジナル原稿用紙をつくっていた。

そう、このタイプの原稿用紙は、銀座の伊東屋でも売っていた。


最近、そんな話をしていた。
今週末、ちょっと書類や資料の片付けをしていたら
コピーライター養成講座に通っていた時に
コピーライター文字の見本としてもらったものが出てきた。

なんと、物持ちがいいことか!!!
(こりゃ、断捨離なんかできんわ)

年齢がバレるが、コピーライター養成講座に通っていたのは
34〜35年前である。
その見本をスキャンしたものを載せるが、
文字見本のサンプルコピーを見れば
時代を感じるコピーである。懐かしいコピーである。


いまでは、コピーライターも
Macで原稿を打っているが・・・。


コピーは、「打ち込むものではなく、書くものだった」。
コピペもできないし、資料を探すのも大変だった。

そう、コピーライターも、新聞記者も、雑誌ライターも
みんな、「動きながら書いていた、足で書いていた」。
先輩に「机に座っていても、コピーは書けないぞ」と
よく言われていた。
だって、ネット検索なんかできなかったから。

(関係ないけど、私はライターだったのに
 「級数表」や「歯送り表」まで持っていて
 写植指定などもしていた。なぜだろう?
 そういえば、トレスコでアタリもとっていた。
 これって、アシスタントデザイナーだな。)




a0206939_9183428.jpg

宣伝会議の「コピーライター養成講座」に通っていた時に
「このような文字を書けるように」ともらった文字見本。
原稿用紙も、コピーライター用のひとつである。
場合によって、原稿用紙も「縦使い」や「横使い」にしていた。
(ケイ線が薄いために見にくいが、マス目もある)

by sdkmi | 2015-10-27 09:24